野球少年とヨガ

雨で保育園の運動会が流れた土曜日、雨でグラウンドが使えなくなった野球少年たちと初ヨガ。
前日に急遽監督から話をいただいて、どれくらい時間もらえますか?と尋ねたところ、午前中全部どうぞ、とのこと。ということは、3時間近くある。夢のよう。

中学1、2年生22人(最終的には30何人)の野球少年のうち、ヨガの経験があるのはうちの息子のみ。あぁ、ファーストコンタクト、ほんと大事、と毎度唾飲みこみます。
満塁でランナー背負ってるピッチャーや、一打逆転って場面で打順が回ってきたバッターをみて、「あぁ、あいつガチガチになってるな」ってことってあるよね。ガチガチだなっていうのは、体に力が入ってるってことだけど、それは「打たれたらどうしよう、打てなかったらどうしよう」って心の緊張から来てるよね。そのとき外から「深呼吸!」「リラックス!」とか声かけたりするでしょ?心が緊張していると呼吸が浅くなって、体も緊張するんだけど、逆に呼吸が深くなると、体の余分な力が抜けて心も落ち着くんだよね。そうすると、本来の力を発揮できそうでしょ?
いまからやる、ヨガ、では、呼吸を使って、心と体をつなぐ、ということをします。
わたしの回りくどい話も、ちゃんと目をみて、よく聞いてくれている…。
前夜1000回の素振りをしてきている選手たちに、どこに筋肉痛があるか、左右差はどうか、訊いてみると、たとえば右打ちの子たちがみんな同じところに張りを感じてるわけでもないようで、ほー、となる。
その分析は置いておいて、ひとまず今日のヨガの時間は、体の声を聴くってことを一番にしよう。右と左でも声は違うよ。心地いい、気持ちいいっていう感覚を探そう、大事にしよう。たくさんやる、早くやる、オレ、かてぇ、ってところでがんばる、とかは、今日のヨガの時間では要らないからね。
内容としては、とってもオーソドックスなもの。足先から股関節周り、背骨周り、肩周りと順番に、意識向けて動かすことでほぐして温める。選手、薄着になりはじめる。
立ち上がって半分の太陽礼拝と陰ヨガの陽シークエンス・ゴールデンシード。象になったり、鳥になったり、立ち上がった馬になったり。最後はお腹に「気」を集めてみる。
さぁ、仰向けになって、トイレ行きたいひとは行ってね、こっからは力を抜いていくヨガの時間に入りますよー。残り75分。まだ1クラス分の時間があるなんて。重力に時間に呼吸に体を委ねる陰ヨガへ。選手たち、服を着はじめる。1枚着てもいいっすか?といちいち礼儀正しい。スリーピングバタフライ、バナナーサナ、ツイステッドルーツ、スリーピングスワン、それぞれの間にはシャバーサナ。
回って、声かけてアシストしていくと、最初は「大丈夫っす!」一点張りだったのが、そのうちに「いいところが見つからないっす」の手が上がるようになって、訊いてなくても目が合うと「めっちゃ気持ちいいっす。」と言ってくれたりして、うれしい。
終わったあと、あちこちで選手同士が「お前何回寝落ちした?」とか「気持ちよかったーーー」と話しているのが聞こえる。監督からは「ヨガ、やっぱりいいですねー。普段練習でやってる動きに通じるものもたくさんあって。でも呼吸とか左右の違いまでは意識してやらないので。またお願いします。」と声をかけてもらう。
ちょっとわかったかもしれない。わたしが気負って「野球少年のためのヨガ」っていう特別なヨガクラスを開発する必要はなくって、まずはシンプルにヨガをガイドすれば、自ずと野球少年のためになりそうだ、ってことが。ヨガは親和性が高いんだ。
出前ヨガ、やってます。未知なひと、未知な土地にも張り切って行くので、気が向いたら呼んでください。
それにしても!3時間弱、しかもはじめてのヨガ、よくやったなぁ、選手たち。真夏の炎天下で12時間外練とか、4時間かけて1000回素振りとかやってるとはいえ。IMG_4449IMG_4450